かくたに内科・消化器内科

内科 消化器内科 内視鏡内科

奈良県大和郡山市南郡山町520-18 大和郡山マインド21 2階 近鉄郡山駅徒歩1分

軸保持短縮法

ホーム >  軸保持短縮法
軸保持短縮法

 

上の写真は大腸の模型です。
実際の大腸も概ね同じようにお腹の中に入っています。

 
 

 

黄色で囲った部分は背中側の壁に固定されていて動きませんが、、、

 
 

 

赤線で囲んだ部分は「腸管膜」というヒモのようなものを介しているため、お腹の中で「ブラブラ」と動く状態になっています。

 
 

 

このブラブラの部分に内視鏡をエイッと無理に押し込むと、腸がビヨーンと引き伸ばされます。
腸が引っ張られると患者さんは強い「痛み」を感じます。
この状態を「ループをつくる」といいます。

 
 

 

そこで、上図のように内視鏡を操作して腸を「アコーディオンカーテン」のように畳み込んで真っ直ぐにします。
腸を真っ直ぐにすれば内視鏡が進む方向と腸管の長軸が一致する為に、内視鏡を進めても腸が伸びず、痛みがでません。
これが軸保持短縮法です。

 
 

 

軸保持短縮法で大腸カメラが奥まで挿入されると、大腸は上図のようなきれいなクエスチョンマーク型になります。
この状態ではブラブラの部分がまっすぐになっており、痛みを感じません。

 
 
 

軸保持短縮法を実践するにはいくつかの条件が必要です

 

 
 

(1) 内視鏡を思い通りに操作できる事

軸保持短縮法を実践するには細やかな内視鏡操作が必要となります。

 
 

(2) 経験・センス・イメージ能力

経験を積むと、内視鏡から伝わってくる感触で、患者さんの腸の形や、自分の操作している内視鏡がどのような形で患者さんの腸の中に入っているかイメージできるようになります。
「軸保持短縮法」は経験と技術に加えてセンス・イメージ能力が必要となる高度なテクニックです。 

 

 
 
 

難しいケース

 

一方で、熟練した技術を用いても苦痛がでてしまうケースもあります。

 
 

(1) 癒着

たとえば、過去に受けた手術の影響などで、お腹の中で腸がひっついてしまっているケースです。
これを「癒着」と呼びます。

 

 

赤丸の部分で腸が周りとひっついてしまっていて、動かなくなっているとします。(癒着)
この場合、どんなに上手な技術があっても腸を畳み込んで縮める事ができません。どうしてもこの部分がひっぱられて痛みが出てしまうのです。

 
 

(2) 総腸間膜症(腸下垂)

女性の一部の方で、腸が背中側の壁に固定されている範囲が非常に狭い方が居られます。
腸がブラブラの範囲が広いために、いろいろな方向に腸が伸びやすく痛みが出やすい方です。

 

 

これらのように、やむを得ずつよい痛みが出てしまうケースでは、鎮痛剤・鎮静剤をすぐに使用できるように用意しています。(鎮静剤が必要となるような強い痛みが出てしまう頻度は1%以下です)

〒639-1007 奈良県大和郡山市南郡山町520-18
大和郡山マインド21 2階

※WEB予約は診察の予約のみとなります
胃カメラ検査、大腸カメラ検査、腹部超音波、各種検診・予防接種はお電話でのご予約が必要です。

◆電車でお越しの場合
近鉄橿原線「近鉄郡山駅」東出口より徒歩1分
◆お車でお越しの場合
隣接する「三の丸駐車場」(380台収容)をご利用下さい。
1時間分の駐車料金補助あり

診察時間Medical hours

 
診察受付 8:30~11:30
16:00~19:00
内視鏡検査 予約制

※土曜日午後、木・日・祝日は休診

2025年 4月
30
31
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
1
2
3

休診

午前診察のみ