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過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(IBS)は、腸に炎症や病変がないにもかかわらず、腹痛・下痢・便秘などの症状を繰り返す機能性胃腸障害です。症状は慢性的に続き、ストレスや食事、生活習慣の影響を受けやすいのが特徴です。

 

過敏性腸症候群の原因

過敏性腸症候群の明確な原因は分かっていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。

 

ストレスや自律神経の乱れ:精神的ストレスが腸の動きを過敏にする。
腸の過敏性:腸の知覚神経が敏感になり、通常では感じない刺激を痛みや不快感として認識する。
食生活の影響:脂っこい食事、アルコール、カフェイン、FODMAP食品(小麦、乳製品、豆類など)などが症状を悪化させることがある。
腸内環境の乱れ:腸内フローラのバランスが崩れると、腸の働きに影響を及ぼす。
ホルモンの影響:女性に多く、特に月経周期に症状が悪化することがある。
感染後IBS:過去に腸炎や食中毒にかかった後、過敏性腸症候群を発症することがある。

 

 

過敏性腸症候群の症状

過敏性腸症候群の症状は人によって異なり、以下のようなタイプに分類されます。

 

下痢型(IBS-D):突然の腹痛と下痢を繰り返す。特にストレスや食事の影響を受けやすい。
便秘型(IBS-C):便が硬くなり、排便が困難になる。腹痛や膨満感を伴うことが多い。
混合型(IBS-M):下痢と便秘を交互に繰り返す。
分類不能型(IBS-U):上記のいずれにも分類できない症状を持つ。

その他、ガスがたまりやすい、腹鳴(お腹が鳴る)、排便後もスッキリしないといった症状がみられることもあります。

 

過敏性腸症候群の診断

過敏性腸症候群の診断には、ローマ基準という国際的な診断基準が用いられます。以下の条件を満たす場合、過敏性腸症候群と診断されます。

 

過去3か月間にわたり、月に1回以上、腹痛があり以下のうち2つ以上が当てはまる。

 

1.排便によって症状が改善する
2.排便頻度の変化を伴う
3.便の形状(硬さ)の変化を伴う

 

また、血液検査や腹部CT検査、必要に応じて大腸カメラを行い大腸の炎症や大腸がんなどの病気がない事を確認します。

 

過敏性腸症候群の治療と対策

過敏性腸症候群の治療には、生活習慣の改善・薬物療法・ストレス管理などの方法があります。

 

●生活習慣の改善

・低FODMAP食の実践(小麦、乳製品、豆類、玉ねぎなどを控える)
・規則正しい食事(暴飲暴食を避け、消化の良い食事を心がける)
・適度な運動(ウォーキングやストレッチで腸の動きを整える)

 

●薬物療法(症状に応じて使用)

・整腸剤(乳酸菌やビフィズス菌を含む薬)
・鎮痙剤(腸の過敏な動きを抑える)
・下痢止め・便秘薬(症状に合わせて使用)
・抗不安薬・抗うつ薬(ストレスが大きく関与している場合)

 

●ストレス管理

・瞑想・深呼吸・ヨガなどのリラックス法
・認知行動療法(ストレスによる悪循環を改善)

 

予後と生活への影響

過敏性腸症候群は命に関わる病気ではないものの、日常生活に大きな影響を与えることがあります。特に、通勤・通学中の急な腹痛や下痢に悩む人が多く、生活の質(QOL)を大きく低下させることがあります。適切な治療や対策を行うことで症状を軽減し、快適な生活を送ることが可能です。

 

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