疾患
潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)は、どちらも 炎症性腸疾患(IBD:Inflammatory Bowel Disease) に分類される慢性の消化管疾患です。これらは免疫系の異常により腸管に炎症が起こる自己免疫疾患と考えられており、長期にわたる治療が必要です。
潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)の違い
潰瘍性大腸炎(UC)/クローン病(CD)の原因
どちらの疾患も 明確な原因は不明 ですが、以下の要因が関係していると考えられています。
1.免疫異常:本来、体を守る免疫が 自分の腸の細胞を攻撃 してしまう。
2.遺伝的要因:家族内発症が多い(遺伝的な素因が関与)。クローン病は潰瘍性大腸炎よりも遺伝の影響が強い。
3.環境要因:食生活(高脂肪食、加工食品の摂取増加)やストレス(免疫バランスを乱す)。腸内細菌の異常。
主な症状
潰瘍性大腸炎(UC)の症状
・血便、粘血便(大腸の粘膜がただれるため)
・慢性的な下痢(1日10回以上になることも)
・腹痛・腹部不快感
・体重減少、倦怠感
・発熱(重症時)
クローン病(CD)の症状
・非血性の下痢(慢性的に続く)
・腹痛(特に右下腹部)
・発熱、倦怠感
・体重減少(栄養吸収障害)
・口内炎・肛門の病変(裂肛・痔瘻)
早期発見のポイント
・血便や粘血便が続く(特に若年者で原因不明の場合)
・下痢と腹痛が慢性的に続く(薬を飲んでも治らない)
・食欲不振・体重減少・発熱が続く
・肛門周囲の腫れや痔瘻がある(クローン病の可能性)
※次のような症状が 1ヶ月以上続く場合は、病院で受診されることをおすすめします。
検査・診断方法
基本検査
・血液検査(炎症反応〈CRP〉や貧血の有無を確認)
・便検査(潜血の有無、便中カルプロテクチン)
画像検査
・大腸内視鏡検査(UC・CDともに必須):潰瘍性大腸炎なら大腸の粘膜がただれ、びらんが連続します。クローン病なら腸管に「敷石像」と呼ばれる特徴的な病変がある。
・カプセル内視鏡(小腸病変の確認、クローン病で使用)
・CT/MRI検査(腸の狭窄や瘻孔の有無を確認)
治療法
内科的治療(薬物療法)
潰瘍性大腸炎とクローン病のどちらも症を抑えることが治療の基本です。
5-ASA製剤/ステロイド/免疫調整薬/生物学的製剤
外科的治療
潰瘍性大腸炎:大腸全摘術(大腸がんリスクが高い場合)
クローン病:狭窄(腸閉塞)や瘻孔(異常な穴)が重症化した場合に手術
予防のためにできること
・低脂肪・低残渣食(脂肪・食物繊維を控えめに)
・アルコール・刺激物を避ける
・ストレス管理(ストレスで症状が悪化する)
・定期的な通院・検査(特に潰瘍性大腸炎は大腸がんのリスク管理が重要)
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