疾患
胃アニサキス症は、生魚や生のイカに寄生するアニサキスという寄生虫が胃壁に侵入し、激しい腹痛を引き起こす病気です。
胃アニサキス症の原因(感染経路)
アニサキスは、主に以下の魚介類に寄生しており、生食や加熱不十分な状態で摂取することで感染します。
アニサキスが寄生しやすい魚介類
サバ・アジ・イワシ・サンマ・カツオ・サケ・イカ。特にサバの刺身(シメサバを含む)やイカの生食は注意が必要です。
アニサキスの特徴
長さ2~3cm程度で白色の糸のような姿をしています。60℃以上で瞬時に死滅します。また−20℃以下で24時間以上冷凍すると死滅します。
胃アニサキス症の症状
アニサキスが胃壁に侵入することで、数時間後から強い症状が現れます。
主な症状:激しい胃痛(みぞおち付近)・吐き気・嘔吐・食欲不振・腹部の膨満感
症状が出るまでの時間:食後数時間以内(通常2~8時間以内)に発症。症状は12~48時間程度持続します。
胃アニサキス症の早期発見のポイント
直前の食事を思い出す
・症状が出る直前に 生魚(特にサバやイカ)を食べたかどうかを確認します。
・食後すぐに激しい胃痛が出た場合は、アニサキスの可能性が高い。
自己判断せず早めに病院へ
・自然に治ることもあるが、強い痛みが続く場合は内視鏡治療が必要です。
・アニサキスが胃に留まると、胃炎やアレルギー反応を引き起こすこともあります。
胃アニサキス症の検査・診断方法
問診・症状の確認
「生魚を食べた直後に激しい胃痛が起こったか?」を確認します。
内視鏡検査(胃カメラ)
胃内視鏡で直接アニサキスを確認します。胃の粘膜に噛みついているアニサキスを発見し、その場で除去が可能です。
超音波(エコー)検査・CT検査(まれ)
内視鏡で確認できない場合に行うことがあります。
胃アニサキス症の治療法
内視鏡でアニサキスを除去
・胃カメラを用いて、鉗子でアニサキスを摘出することで症状が即座に改善します。
対症療法(軽症の場合)
・自然に死滅するのを待つ。通常1週間以内。鎮痛剤で対処します。
ステロイドや抗アレルギー薬(アレルギー症状がある場合)
・まれにアニサキスのアレルギー反応(蕁麻疹やショック症状)を起こすことがあり、その場合は抗アレルギー薬を使用します。
予防のためにできること
・生魚を適切に処理すること。加熱調理(60℃以上で数秒)で完全に死滅。冷凍処理(−20℃以下で24時間以上)で完全に死滅。
・必ず目視で確認してください。刺身を食べる前に 白い糸状のアニサキスがいないかチェック。
・酢やワサビ、醤油ではアニサキスは死滅しないことを覚えておく。
・魚の内臓をすぐに処理する。魚を購入したらすぐに内臓を取り除くことが重要です。
市販の刺身でもリスクはゼロではないことを覚えておいてください。冷凍処理されていたらまだ安全であるが未処理のものもあります。胃だけでなく腸に感染すると「腸アニサキス症」 を引き起こし、より重篤な症状(腸閉塞など)が発生する可能性があるので、生魚を食べる際は、適切な処理とチェックを心がけましょう。
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