疾患
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の中に生息する細菌で、日本では 40歳以上の約50%が感染しているといわれています。感染すると慢性胃炎、胃潰瘍、胃がんなどのリスクが高まるため、早期発見と除菌治療が重要です。
ピロリ菌感染症の原因
主な感染経路として、ピロリ菌は幼少期(5歳以下)に感染することが多く、大人になってからの感染はほぼありません。井戸水や衛生環境の悪い水を飲むことで感染。また、感染者との食器の共有(親から子への口移しなど)が原因です。日本では 50歳以上の感染率が高く、若年層では減少傾向にあります。
ピロリ菌感染症の症状
ピロリ菌に感染しても無症状のことが多いですが、長期間感染すると胃の病気を引き起こします。ピロリ菌感染が長期間続くと胃がんのリスクが約50~60倍に上昇すると言われています。
初期症状(感染直後):ほとんど自覚症状なし。まれに軽い胃痛や吐き気が出ることもあります。
感染が長引くと発症しやすい疾患:慢性胃炎(萎縮性胃炎)・胃十二指腸潰瘍・胃がん・MALTリンパ腫(胃のリンパ腫)・機能性ディスペプシア(FD)
※胃がんの99%はピロリ菌が原因であると判っています。
ピロリ菌感染症の早期発見のポイント
胃の不調が続く場合は検査を受ける
・胃もたれや痛みが 1ヶ月以上続く場合 はピロリ菌の可能性を考える。「胃の病気の家族歴」がある人も要注意!(親が胃がんだった場合など)。
胃カメラ検査で「萎縮性胃炎」を指摘されたら要注意
・胃粘膜の萎縮(薄くなる現象)は ピロリ菌感染のサイン。ピロリ菌がいるかの検査を受けるべき。
ピロリ菌感染症の治療法(ピロリ菌の除菌)
ピロリ菌の治療は「除菌療法」を行います。
1次除菌(成功率約70~90%)
PPI(胃酸を抑える薬)+2種類の抗生物質を1週間服用します。
2次除菌(1次除菌が失敗した場合)
抗生物質を変更し、再度1週間服用します。
除菌判定(4週間以上あけて検査)
尿素呼気試験でピロリ菌が消えているか確認します。除菌成功率は2次除菌まで含めると約95%です。除菌後も油断せず、年1回の胃カメラ検査をおすすめします。胃がんリスクは下がりますがゼロにはならないため定期検査が重要です。
予防のためにできること
・安全な飲み水を使用する(井戸水を避ける)。また、食器の共有を避ける。特に子どもとの口移しは控える。
・塩分の摂取を控え野菜や果物を多く摂る。
・禁煙・節酒を心がける。
ピロリ菌感染がある場合、早めに検査を受けて除菌しておくことをおすすめします。
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