疾患
慢性胃炎・萎縮性胃炎は、胃の粘膜が慢性的に炎症を起こす病気です。胃の粘膜が萎縮することで胃がんのリスクが高まるため、早期発見・早期治療が重要です。
慢性胃炎・萎縮性胃炎の原因
・ピロリ菌感染:胃の粘膜に炎症を引き起こし、長期的に萎縮性胃炎へ進行する可能性が高い。
・長期間の刺激物摂取:アルコール、香辛料、コーヒーなどが胃粘膜を刺激する。
・過度のストレス:自律神経のバランスが崩れ、胃の防御機能が低下する。
・NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の使用:痛み止めの長期使用が胃の粘膜を傷つける。
・加齢:加齢により胃の粘膜の再生能力が低下し、萎縮が進む。
慢性胃炎・萎縮性胃炎の症状
初期段階では自覚症状が少ないことが多いですが、次第に以下の症状が現れることがあります。特に、萎縮性胃炎が進行すると胃がんのリスクが高まるため注意が必要です。
・胃もたれ:食後に胃が重く感じる
・食欲不振:食べる量が減る
・腹部の不快感・痛み:みぞおち付近の鈍痛や不快感
・げっぷや吐き気:胃酸の分泌異常による影響
・貧血症状:胃の粘膜が萎縮し、鉄やビタミンB12の吸収が低下するため
慢性胃炎・萎縮性胃炎の早期発見のポイント
・長引く胃の不調を放置しない:数週間以上続く胃もたれや違和感があれば医師に相談。
・ピロリ菌検査を受ける:ピロリ菌の有無を調べることでリスクを判断できる。
・定期的な健康診断:特に40歳以上の方は年に1回の胃の検査を推奨。
慢性胃炎・萎縮性胃炎の検査・診断方法
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)
・胃粘膜の状態を直接観察し、萎縮や炎症の程度を確認する。
・必要に応じて組織を採取し、生検(病理検査)を行う。
→胃カメラ検査についてもっと詳しく
ピロリ菌検査
・尿素呼気試験:呼気を分析してピロリ菌の有無を調べる。
・血液・尿・便検査:ピロリ菌の抗体や抗原を検出。
・内視鏡生検:胃粘膜の組織を採取して検査。
→ピロリ菌についてもっと詳しく
胃X線検査(バリウム検査)
・萎縮や炎症の有無を確認できるが、詳細な診断には内視鏡の方が有効。
血液検査(ペプシノゲン検査)
・萎縮性胃炎の進行度を評価するために行われることがある。
慢性胃炎・萎縮性胃炎の治療法
ピロリ菌陽性の場合
抗生物質+胃酸分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬)の併用で除菌します。1回目の除菌が失敗した場合、異なる抗生物質を使った再除菌を実施。
除菌に成功すると、胃炎の進行が抑えられ、胃がんのリスクが低下します。
胃酸の調整
PPI(プロトンポンプ阻害薬)で胃酸分泌を抑えて胃粘膜を保護します。H2ブロッカーで胃酸分泌を抑えられますがPPIより効果が弱く
胃酸を中和して胃の負担を軽減します。
萎縮性胃炎の進行予防
定期的な胃カメラ検査で経過観察を行い、胃がんの早期発見を目指します。ビタミンCや抗酸化食品(野菜・果物)を積極的に摂取し、
胃粘膜の保護を促すことが重要です。
予防のためにできること
・安全な飲み水を使用する(井戸水を避ける)。また、食器の共有を避ける。特に子どもとの口移しは控える。
・刺激物(辛い物、カフェイン)を控える。
・自律神経を整えるため、適度な運動やリラックスを心がけることが大切。
・禁煙・節酒を心がける。
胃の不調が続く場合は早めに病院で受診されることをおすすめします。
〒639-1007 奈良県大和郡山市南郡山町520-18
大和郡山マインド21 2階
※WEB予約は診察の予約のみとなります
胃カメラ検査、大腸カメラ検査、腹部超音波、各種検診・予防接種はお電話でのご予約が必要です。
- ◆電車でお越しの場合
- 近鉄橿原線「近鉄郡山駅」東出口より徒歩1分
- ◆お車でお越しの場合
- 隣接する「三の丸駐車場」(380台収容)をご利用下さい。
1時間分の駐車料金補助あり
診察時間Medical hours
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
診察受付 | 8:30~11:30 | ● | ● | ● | - | ● | ● |
16:00~19:00 | ● | ● | ● | - | ● | - | |
内視鏡検査 | 予約制 | ● | ● | ● | - | ● | ● |
※土曜日午後、木・日・祝日は休診
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||
|
休診
午前診察のみ