疾患
胃がんは、胃の内側を覆う粘膜に発生する悪性腫瘍で、日本では比較的発症率の高いがんの一つです。早期発見をすることにより多くの場合治癒できます。進行するにつれて、がん細胞は胃壁を越えて周囲の組織へと広がり、隣接する臓器にも転移する可能性があります。がん細胞はリンパ液や血液を介して他の部位に転移することがあり、特にリンパ節転移は、胃がんの転移で最も多いもので、早期の胃がんでもリンパ節転移を起こすことがあります。進行がんの一部では腹膜や肝臓への転移が見られることもあります。
胃がんの原因
胃がんの主な原因として、以下の要因が考えられます。
ヘリコバクター・ピロリ菌感染
・胃がんの最大の危険因子とされる
・ピロリ菌が胃の粘膜に炎症を起こし、長期間の感染が慢性胃炎や萎縮性胃炎を引き起こし、がんのリスクを高める
食生活の影響
・塩分の多い食事(漬物、味噌汁、加工食品など)
・燻製食品・焼き魚・揚げ物(発がん性物質が含まれる場合がある)
・野菜・果物の不足(抗酸化物質が不足し、発がんリスクが上がる)
喫煙と飲酒
・喫煙:胃粘膜を傷つけ、発がんリスクを高める
・大量の飲酒:アルコールの分解産物が胃の細胞にダメージを与える
遺伝的要因
・家族歴がある場合、発症リスクがやや高まる
胃がんの症状
早期の胃がんでは自覚症状がほとんどないことが多いですが、進行すると以下のような症状が現れます。
・早期の症状(自覚しにくい):みぞおちの違和感・軽い胃もたれ・食欲不振・吐き気
・進行した場合の症状:持続的な胃痛・体重減少・吐血(血を吐く)や黒色便(タール状の便)・貧血(顔色が悪く、疲れやすい)・食べ物がつかえる感じ(特に胃の出口や食道付近にがんがある場合)
胃がんの早期発見のポイント
胃がんは早期発見が重要で、定期的な検査が鍵となります。
・健康診断・人間ドックを定期的に受ける
40歳以上は 1~2年に1回 胃の検査を受けるのが推奨される。また、ピロリ菌の検査 も受けるとリスク管理に役立ちます。
・胃の不調が続く場合は早めに医師に相談
胃痛、胃もたれ、食欲不振が長引く場合は、軽視せず検査を受けてください。
・ピロリ菌の除菌治療を行う
ピロリ菌感染が確認された場合、除菌治療 をすることで胃がんのリスクを減らすことができます。
胃がんの検査・診断方法
胃内視鏡検査(胃カメラ)
最も確実な検査方法です。直接胃の内部を観察し、異常があれば 組織を採取(生検)して診断できます。
バリウム検査(胃X線検査)
バリウムを飲んでX線撮影を行う方法です。早期がんの発見には内視鏡検査より劣るため、精密検査が必要になることもあります。
ピロリ菌検査
血液・尿・便の検査や、尿素呼気試験でピロリ菌の有無を確認します。
胃がんの治療法
治療法はがんの進行度によって異なります。
内視鏡的切除(早期がんの場合)
・内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) など
・軽度の胃がん(粘膜内にとどまる)が対象
・開腹手術をせず、内視鏡でがんを切除できる
外科手術(進行がんの場合)
・胃部分切除術:がんがある部分の胃を切除
・胃全摘術:胃全体を切除し、食道と腸をつなぐ
・リンパ節の郭清(切除) も行い、転移のリスクを減らす
抗がん剤治療(化学療法)
・手術後の補助療法や、進行がん・転移がある場合に使用
・分子標的治療薬(トラスツズマブなど)を併用する場合もある
放射線治療
・胃がんではあまり一般的ではないが、化学療法と併用されることもある
予防のためにできること
・ピロリ菌の検査・除菌治療を行う。
・塩分を控えたバランスの良い食事(野菜・果物を積極的に摂取)。
・禁煙・節酒。
・定期的に胃の検査を受ける(特に40歳以上)。
胃がんは ピロリ菌感染・食生活・喫煙・遺伝的要因 などが原因となります。早期は無症状のことが多いため、定期的な胃内視鏡検査 が重要です。治療は 内視鏡治療・外科手術・抗がん剤治療 などがあり、早期発見すれば治癒率が高くなります。「定期的な検査」と「生活習慣の改善」で胃がん予防を心がけましょう。
〒639-1007 奈良県大和郡山市南郡山町520-18
大和郡山マインド21 2階
※WEB予約は診察の予約のみとなります
胃カメラ検査、大腸カメラ検査、腹部超音波、各種検診・予防接種はお電話でのご予約が必要です。
- ◆電車でお越しの場合
- 近鉄橿原線「近鉄郡山駅」東出口より徒歩1分
- ◆お車でお越しの場合
- 隣接する「三の丸駐車場」(380台収容)をご利用下さい。
1時間分の駐車料金補助あり
診察時間Medical hours
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
診察受付 | 8:30~11:30 | ● | ● | ● | - | ● | ● |
16:00~19:00 | ● | ● | ● | - | ● | - | |
内視鏡検査 | 予約制 | ● | ● | ● | - | ● | ● |
※土曜日午後、木・日・祝日は休診
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||
|
休診
午前診察のみ