疾患
食道がんは、食道の内側の粘膜から発生する悪性腫瘍で、食道がんのタイプには、扁平上皮がんと腺がんがあります。日本では特に扁平上皮がんが多く、欧米では腺がんも増えています。初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行すると胸の違和感や飲食物のつかえ感、体重減少などの症状が現れます。気になられる症状があればお早めに受診してください。
食道がんの原因
食道がんの発生には、以下の要因が関係しています。
・喫煙(タバコの煙に含まれる発がん物質)
・過度の飲酒(特に日本酒や焼酎など強い酒を大量に飲む習慣)
・熱い飲食物の習慣(粘膜の慢性的な刺激)
・バレット食道(胃酸の逆流による食道の変化で、腺がんのリスク)
・栄養不足(特にビタミンAやCの不足)
・肥満(特に腺がんのリスクを高める)
・遺伝的要因(家族歴がある場合、リスクがやや上昇)
食道がんの症状
初期症状:のどの違和感・つかえる感じ・胸の痛みや灼熱感
進行すると:食べ物や飲み物が飲み込みにくくなる・声のかすれ・体重減少・胸や背中の痛み・咳や誤嚥
食道がんの早期発見のポイント
・40歳以上の人(特に喫煙・飲酒習慣のある人)は定期的な内視鏡検査を受ける。
・のどの違和感や食べ物のつかえを感じたらすぐに医師の診察を受ける。
・バレット食道と診断された人は経過観察を行う。
食道がんは自覚症状が出にくいため、定期検査が重要です。
食道がんの検査・診断方法
内視鏡検査(胃カメラ)
早期がんの発見が可能。色素を使った検査(NBIなど)で詳細に観察します。
生検(組織検査)
内視鏡で組織を採取し、がんかどうかを確定診断します。
造影X線検査(バリウム検査)
異常な隆起や狭窄を確認するが、内視鏡より精度が劣ります。
CT・MRI・PET検査(進行度の評価)
がんの広がりやリンパ節・遠隔転移を調べるために使用します。
食道がんの治療法
がんの進行度(ステージ)に応じた治療を行います。
早期がん(粘膜内がん)
・内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD):内視鏡を使ってがんを切除。体への負担が少ない。
進行がん(粘膜下層やリンパ節へ進展)
・手術(食道切除):食道の一部または全部を切除し、胃や腸を使って再建。
・化学療法(抗がん剤):手術前後や手術が困難な場合に使用。
・放射線治療:手術が難しい場合や化学療法と併用。
末期がん(遠隔転移がある場合)
・緩和治療(症状緩和のための治療):化学療法やステント(食道を広げる処置)で食事のしやすさを改善。
予防のためにできること
・禁煙・節酒。特に一緒に習慣があるとリスクが大幅に上がります。
・バランスの取れた食事。ビタミン・ミネラルをしっかり摂取。
・熱すぎる飲食物を避ける。
・逆流性食道炎の治療を適切に行う。
・定期的な内視鏡検査。
食道がんは進行するまで症状が出にくいため、リスクの高い人は定期的な検査を受けることが最も重要です。特に喫煙・飲酒習慣のある人は要注意です。早期発見できれば内視鏡治療で完治する可能性もあるため、少しでも気になる症状があれば早めに病院で受診されることをおすすめします。
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