疾患
大腸がんは、大腸(結腸や直腸)に発生する悪性腫瘍で、日本でも増加傾向にあります。早期発見・早期治療が重要で、適切な検査を受けることで治療の成功率を高めることができます。大腸がんは女性ではがんによる死亡の主要原因で第1位、男性では第3位を占めています。30代から患者数が増加し始め、50代になると患者数は急激に増えます。この増加は、食文化の変化や高齢化が関連しているとされています。
大腸がんの原因
大腸がんの原因は明確には特定されていませんが、以下の要因がリスクを高めるとされています。
1.食生活:高脂肪・低食物繊維の食事(肉や加工食品の過剰摂取)やアルコールの過剰摂取、野菜や果物不足。
2.生活習慣:運動不足、肥満、喫煙。
3.遺伝・家族歴:大腸がんの家族歴がある人はリスクが高まる可能性があります。
4.炎症性腸疾患(IBD):潰瘍性大腸炎やクローン病などがあると発症リスクが高まります。
大腸がんの症状
早期の大腸がんは自覚症状がほとんどありませんが、進行すると以下の症状が現れることがあります。
1.消化器症状:血便・便に血が混じる(鮮血・暗赤色の便)、便秘と下痢を繰り返す、便が細くなる。
2.全身症状:体重減少や貧血(鉄欠乏性貧血)、疲れやすい。
3.腹痛・お腹の張り:腸閉塞の原因になることもあります。
大腸がん早期発見のポイント
大腸がんは、定期的な検診を受けることで早期発見が可能です。
便潜血検査:便に微量の血液が混じっていないかを調べます。年1回以上を推奨しています。陽性の場合、精密検査が必要です。
内視鏡検査(大腸カメラ):40歳以上の人や家族歴のある人は特に推奨します。ポリープの段階で発見し切除できればがん化を予防する事ができます。
注腸X線検査:バリウムを使用して腸の形状を確認します。
画像検査:CTコロノグラフィー(大腸3DCT検査)も有効です。
大腸がんの検査・診断方法
・便潜血検査:簡単に受けられるスクリーニング検査
・大腸内視鏡検査(大腸カメラ):直接大腸の粘膜を観察し、必要に応じて生検(組織を採取)
・CT・MRI検査:がんの進行度や転移の有無を調べる
・腫瘍マーカー検査(CEA, CA19-9):血液検査でがんの指標を測定
大腸がんの治療法
内視鏡治療(早期がん)
がんが粘膜にとどまっている場合、内視鏡的切除(ポリープ切除・ESD)が可能
手術(外科治療)
腹腔鏡手術(負担が少ない)、開腹手術(進行がんの場合)
化学療法(抗がん剤)
手術後の再発予防や、進行がんの治療に使用
放射線治療(主に直腸がん)
手術前後や、転移がある場合に実施
分子標的治療・免疫療法
遺伝子変異に応じた新しい治療法も登場
予防のためにできること
・バランスの良い食事(食物繊維を多く摂る)
・定期的な運動(肥満予防)
・禁煙・節酒
・定期検診を受ける(特に40歳以上)
大腸がんは、早期発見すれば治る病気です。便潜血検査や内視鏡検査を定期的に受けることで、がんになる前の段階で発見・予防できます。食生活や生活習慣の改善も重要なので、日頃から健康管理を意識してください。気になる症状があればお早めに病院にて受診をおすすめします。
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