疾患
大腸ポリープとは、大腸の粘膜にできる隆起(できもの)のことを指します。多くは良性ですが、種類によっては大腸がんに進行する可能性があるため、早期発見と適切な治療が重要です。
大腸ポリープの原因
1.食生活:高脂肪・高カロリーの食事(特に赤身肉・加工肉の過剰摂取)、野菜や食物繊維の不足やアルコールの過剰摂取。
2.生活習慣:運動不足、肥満、喫煙。
3.遺伝・体質:家族歴がある人はポリープができやすい。また遺伝性大腸ポリポーシス(FAP)などの遺伝的疾患があるとリスクが高まります。
4.腸内環境の乱れ:腸内の炎症や腸内細菌のバランスの崩れが影響します。
大腸ポリープの症状
大腸ポリープの多くは無症状で、健康診断や内視鏡検査で偶然発見されることがほとんどです。しかし、大きくなったり、がん化が始まると以下の症状が現れることがあります。
1.血便・便に血が混じる:特に直腸ポリープでは、便の表面に血が付着することがある。
2.便秘・下痢の繰り返し:大きなポリープが腸の動きを妨げることがある。
3.便が細くなる:大きなポリープが腸管を狭くするため。
4.腹痛・腹部の違和感:腸内にポリープが増えると、お腹の張りや痛みを感じることがある。
大腸ポリープ早期発見のポイント
ポリープは無症状のことが多いため、定期的な検査が重要です。
1.便潜血検査:便に血液が混ざっていないか調べる(年1回推奨)。陽性の場合、精密検査が必要。
2.大腸内視鏡検査(40歳以上は定期的に):最も確実な検査方法です。早期のポリープを発見でき、検査中にそのまま切除可能です。
→大腸カメラについてもっと詳しく
3.家族歴がある場合は早めの検査を:家族に大腸ポリープや大腸がんの人がいる場合は、40歳未満でも検査を考慮。
大腸ポリープの検査・診断方法
・便潜血検査(スクリーニング検査):便に血液が混じっていないか調べる。
・大腸内視鏡検査(大腸カメラ):ポリープの有無や形状を直接確認。必要に応じて生検(組織を採取)。
・注腸X線検査(バリウム検査):バリウムを使用して腸の形を確認(現在は内視鏡が主流)。
・CTコロノグラフィー(仮想内視鏡):CTスキャンで腸内を3D画像化して検査。
大腸ポリープの治療法
内視鏡的切除(ポリープが小さい場合)
・ポリペクトミー(ポリープ切除術):小さなポリープを輪っか状の器具で切除
・内視鏡的粘膜切除術(EMR):大きめのポリープを切除
・内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD):より大きなポリープに対応
外科手術(大きい・がん化の疑いがある場合)
・腹腔鏡手術や開腹手術で腸の一部を切除
予防のためにできること
・食生活の改善をしましょう。野菜・果物・海藻・豆類などの食物繊維を多く摂り、赤身肉・加工肉の摂取を控え、発酵食品を摂取して腸内環境を整えます。
・適度な運動をすることで、肥満を防ぎ、腸の動きを活発にします。
・禁煙・節酒。
・定期検診を受ける。40歳以上の人や家族歴がある人は特に注意が必要です。
大腸ポリープは多くが無症状のため、定期的な内視鏡検査が早期発見の鍵となります。ポリープの段階で切除すれば、大腸がんの予防につながるため、健康診断を活用しながら予防を心がけましょう。気になる症状があればお早めに病院にて受診をおすすめします。
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