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奈良県 大和郡山市のかくたに内科消化器内科です。
予報通りの雨で、だいぶ桜がやられてしまいましたね。
みなさん予報をみておられたのか、週末は大変な人出でした。
きっと満開の桜を堪能してもらえた事とおもいます。今年もきれいでしたねー。
さて、今日も「便潜血検査」について質問を受けましたのでご説明します。
質問の内容は、「便潜血は陰性でした。大腸癌は大丈夫ってことですよね?」です。
答えは「NO」です。
便潜血検査は、便の中に血液の成分が混じっていないかを見る検査です。ですので例えば肛門がすこし便でこすれてほんの少し血液が付着するだけでも陽性になりますし、かたや癌があっても出血していなければ検知できないのです。
便潜血検査が陽性になった人のうち、実際に大腸癌が見つかる人は3%程度という報告もあります。
「便潜血陽性だからといって、大腸癌とは限らない」「便潜血陰性だからといって、大腸癌でないとは限らない」が本当のところです。
では、なぜ大腸癌検診で便潜血検査が行われているのか?ですが、その答えは
1.検査料金が安いので、多数の方に施行しても主催者の経済的な負担が少ない
1回の検査料金が高い大腸カメラを検診で行うと税金がいくらあっても足らないのです。
2.外国の論文で便潜血検査を用いた大腸癌検診をする事で、大腸癌による死亡リスクを10-30%減らす事ができたとする論文がある。
便潜血検査はそれほど的中率が高い検査ではないものの、やらないよりはやった方が大腸癌で命を落とす確率を下げる事ができます。つまり「やらないよりはやった方がよい事が証明されている」という事です。
結論として、本当に大腸癌が心配な人は「大腸カメラ」を受けるのが一番得策です。
便潜血陽性の人は必ず大腸カメラを受けましょう。陰性の人も、40才を超えていて、お腹の痛みなど症状がある場合や便通の変化、体重減少がある場合、ご家族の中に大腸癌の方がおられる場合などは大腸カメラを受けておく事をお勧めします。
大腸癌は症状がないまま進行していき、症状がでる段階ではかなり進んでしまっています。
当院は開院6か月ですがすでに数件の大腸癌を発見しています。
大腸癌検診から二次精密検査まで、ご相談は「かくたに内科消化器内科」へどうぞ。
苦痛の少ない大腸カメラ、大腸癌の早期発見、ポリープ切除の専門家です。お任せください。
2016/4/8