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胃カメラの苦しさは、患者さん側の要因と、胃カメラを行う医師の技量、検査の内容などによって変わります。当院では熟練した日本消化器内視鏡学会認定専門医が検査を行いますので、殆どの患者さんは通常の局所麻酔のみで問題なく検査を受けて頂けます。しかし、中には嘔吐反射(オエッとえづく事)がとても起こりやすい患者さんもおられます。(歯磨きをするだけでオエッとなってしまう人などが該当します。)そのような場合は通常の局所麻酔のみでは苦痛をゼロにする事は難しい場合もあります。
このような嘔吐反射が非常に出やすい方や、検査に対する不安が強い方、アレルギーで局所麻酔が使えない方には、少量の鎮静剤(眠り薬)を使って眠って頂いている間に検査する方法を行っております。多くの患者様に「えっ?もう終わったんですか?すごく楽でした!」と喜んで頂いております。
胃癌は悪性腫瘍部位別死亡者数で男性の2位、女性の3位に位置付けられる疾患ですが、死亡に至るのは進行してから発見された場合で、早期発見できればお腹を切らずに内視鏡治療での治癒も期待できます。また最近の研究で胃に住み着く「ピロリ菌」が胃癌の主な原因である事も判ってきました。食道癌は飲酒・喫煙者に多く、特にお酒を飲むと顔が赤くなる人がなりやすい事が判っています。早期発見できれば内視鏡治療で治癒できますが、少しでも進んだ状態での発見となると大きな手術が避けられず、致命的になる場合もあります。胃カメラは早期に胃癌や食道癌を見つける為に最も有効な検査法の一つです。検査を恐れるあまりに病気を放置し進行させてしまう前に、ご自身に合った方法で検査を受けて頂き、癌の有無やピロリ菌感染の有無などをはっきりさせておく事が、非常に重要です。
2015/10/29